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今回は歌舞伎町編、11個目の記事になります。
タイトルは「ホストは稼げる?水商売の金銭感覚~給料システム~ 前編」です。
僕は、過去の記事で書いてきましたが、歌舞伎町の某大手グループのホストクラブで代表を務めていた事があります。
そこで今回は、ホスト時代の金銭感覚と、ホストの世界から退いている現在の金銭感覚の違いや、ホストの給料システムについて前編と後編に分けて書いていきます。
まず、ホスト現役の時の話からします。
「ホスト=稼いでいる。」というイメージを持つ方が一般的には多いのではないかと思います。
ホストに入店希望で問い合わせてくる男の子の志望動機は様々ありましたが、やはりみんな共通して言う事は「稼ぎたい。」です。
しかし、入店しても大多数のホストは稼げないまま去っていきます。
たしかにホストという職業は歩合制で稼げる仕事というイメージがありますが、決して楽して稼げる訳ではありません。
ホストしてみたけど、売れずに全然稼げなくて入店前とのギャップにやられて退店していくわけです。
ホストの給料システムは、グループによって様々ですが「日給保証」+「売上バック」、「売上賞、指名数などの各種賞金」となります。
「売上バック」に関しても、グループによりけりですが売上が高くなるにつれてバック率も上がっていくホストクラブがほとんどです。
しかし、ホストの世界においては貰えるものとは逆に「罰金システム」が存在します。
マジメに働き勤怠が悪くなければ問題ありませんが、売上も無く罰金が加われば給料は極めて少ないのが現実です。
リアルな話、普通の時給900円のアルバイトをマジメにした方が稼げます。
ホストの罰金で一番多いものが「遅刻」や「欠勤」です。
時間にルーズな人が多いです。
そして、欠勤に関しては「当欠」と呼ばれる当日欠勤です。
欠勤理由は、主に二日酔いや、だるいから休んでしまおうというものです。
連絡1本で休める分、罰金が科せられます。
ちなみに僕はホスト時代の欠勤はインフルエンザや通院関係の出勤が出来ない状態でしか休んだ事はありません。
当たり前な事ですが、この当たり前な事が出来ない人が多いのです。
そして、毎月の給料から引かれるものとして寮費があります。
上京したてや、家から歌舞伎町までが遠い場合は基本的には最初寮生活になります。
もちろん新宿近辺で家を借りて一人暮らしというのもありますが、ホスト始めたてはお金に余裕がない人がほとんどです。
仮に賃貸をしたとしても、その後は毎月売上を上げ続けなければ家賃の支払いが滞り始めます。
その点、寮であれば毎月の給料から差し引かれるので滞ることがありません。
ホストグループはたくさんありますが、寮費は月3~5万円が相場かと思います。
歌舞伎町付近に住めるので、お店に行くのも徒歩で行けるので交通費もかかりません。
最近は昔ほど劣悪な環境の寮も少ないと聞きます。最低限住めてこの値段であれば寮はメリットと言えるでしょう。
ある程度、安定した売上と、貯金が出来れば一人暮らしデビューで問題ないです。
毎月の売上にもよりますが、賃料の高いタワーマンションに住むことも可能になれます。
20代前半で賃料の高いタワーマンションに住めるというのは、やはりホストという仕事は夢があります。
今回の前編の記事はここまでとなります。
次回、「ホストの金銭感覚~給料システム~」 後編では私生活の出費や金銭感覚について書いていきます。
お楽しみに。