不眠症に陥ってしまっている人や、寝てもすぐに起きてしまうという悩みを抱えている人の中には、寝酒をしてしまっている人もいるでしょう。
確かに、お酒を飲むとぐっすり眠れるような気がしてしまいますよね。
ただ、寝酒で睡眠の質が上がるというのは大きな間違いです。
この記事では、なぜ寝酒が睡眠の邪魔をするのかということについて、具体的に説明していきます。
Contents
寝酒が睡眠に悪影響を及ぼす理由
寝酒が睡眠に悪影響を及ぼす理由は1つではありません。
では、それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。
脳が活性化する
お酒には、脳を活性化する効果があります。
この記事を見ている人の中にも、
「お酒を飲むと元気になる」
「お酒を飲むと眠気が覚める」
という人がいるのではないでしょうか。
このようなことから、脳を活性化させるお酒を寝る前に飲んでしまうと、脳が中々休まらず、質の高い睡眠を取れなくなってしまうのです。
レム睡眠、ノンレム睡眠のバランスが崩れる
人間は、レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を交互に繰り返しています。
しかし、寝酒をしてしまうと、このレム睡眠とノンレム睡眠のバランスが崩れることになってしまうため、質の高い睡眠が取れなくなってしまうのです。
こう聞くと、
「お酒を飲むとぐっすり眠れるよ?」
と感じる人もいるでしょう。
しかし、たくさんのお酒を飲んで寝ると、深い眠りというより、昏睡に近い形の睡眠になってしまうのです。
寝酒は太る原因だった?!
寝酒というのは、睡眠の質を悪化させてしまいます。
また、それ以外にも「太る」原因になるのです。
ではその理由について、詳しく見ていきましょう。
代謝機能がうまく働かなくなる
基本的に、日本人はアルコールの分解力が弱いと言われています。
そのため、肝臓がアルコールを分解することに集中してしまうため、代謝機能が働かなくなってしまうのです。
代謝機能が働かないという事は、食べ物のたんぱく質や脂質などをエネルギーに変換できないということですので、太る原因になってしまうのです。
成長ホルモンが分泌されにくくなる
寝酒をして眠りにつくと、成長ホルモンの分泌が著しく低下します。
この成長ホルモンというのは、脂肪を燃焼する効果を持っていますので、正常に分泌されないと脂肪がどんどん蓄積してしまう事になるのです。
コルチゾールが正常に働かなくなる
睡眠時には、成長ホルモンだけではなく、コルチゾールというホルモンも分泌されています。
これは、簡単に言ってしまうと、エネルギーを作り出してくれるホルモンのことです。
しかし、寝酒をするとこのコルチゾールの分泌が減ってしまいますので、エネルギーを作り出すことができず、カロリーを効率的に消費できなくなってしまうのです。
お酒を飲んだ後にぐっすり眠る方法はない?
とはいえ、大人になれば付き合いでお酒を飲まなければならないこともありますし、純粋にお酒が好きという人もいるでしょう。
では、お酒を飲んだ後にぐっすり眠る方法はないのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
大量にお酒を飲まない
まずは、大量にお酒を飲まないという事です。
適度の量に抑えておけば、体から抜けるのにもそこまで時間を要しませんし、臓器に大きな負担をかけることもないでしょう。
お酒の量というのは、その人の体質によっても異なりますが、たしなむ程度の量に抑えておくことをおすすめします。
お酒を飲んだ日は、とにかく水を飲む
お酒を飲むときは、水をチェイサー代わりにして、お酒と工合に飲むことをおすすめします。
そうすることで、酔いが回るスピードを下げることができますし、アルコールの吸収効率を下げてくれるのです。
この時に、水を一気飲みしてしまう人もいるのですが、一気飲みしてしまうと、体に吸収されることなく尿として排出されてしまうため、こまめに水分補給をすることが大切です。
お酒が抜けてくるまでは横にならない
お酒を飲んだ日は、抜けるまで横にならないと決めることをおすすめします。
横になってしまうと、当然眠くなってしまいます。
しかし、そのまま寝たら太る事間違いなしです。
また、睡眠の質も悪くなってしまうため、次の日が大変な思いをするでしょう。
そのため、ある程度お酒が抜けるのを待ってから、横になる事をおすすめします。
まとめ
睡眠についての悩みを抱えている人の中には、寝酒をしてしまっている人もいるでしょう。
しかし、この寝酒は質の高い睡眠を阻害してしまい、尚且つ太りやすくなってしまうのです。
そのため、これまで寝酒をしていた人や、寝酒で睡眠不足を解消したいと思っている人は、この記事で紹介したことをしっかりと頭に入れて、寝酒以外の方法で睡眠の質を上げていきましょう。
また、お酒を飲んだ後すぐに横になってしまうと、ぐっすり眠ることができないため、
・お酒は適量に抑える
・水と一緒に飲む
・お酒が抜けるまでは横にならない
という事を意識することも大切です。